固城地域で歌われる漁労謡はいくつかの異なる名称で使われるが、船を下ろす音を「ドゥンデジルソリ」「ジャアソリ」といい、船を出す音を「ドゥンデジルソリ」「ヤハソリ」という。 また、肉を割る音を「ペキソリ」と言い、スケソウダラを鋤に転嫁しながら歌う音を「ペキペキソリ」漕ぐ音を「オギヨチャソリ」「エイヤソリ」という。 肉を溶く音を「痰の音」、「山対の音」、「エイヤの音」といい、網を引く音を「エシャの音」、網を引く音を「鳥を割る音」という。 舟を下ろす音(大きい対質音)、漕いで網を下ろす音、網を引いて解く音、スケソウダラの引き写し、数える音、常徳河期と管太の音で構成され伝承されているが、このように多様なスケソウダラの音が存在している。 漁労要の内容は作業の段階によって異なる。 錨を巻く音やした竹の音に続き、櫓を漕ぎながら海に出る。 その後ろは漁労の方式によって歌が変わるが、予めかけておいた明太網を捲る場合は網を引く音をするが、船に取り付けた庭網でカタクチイワシを捕る時は網を引く音、網を引く音、肉をほぐす音が続く。 反面、地引き網でカタクチイワシを捕る時は網を張る音はせず、網を引く音と肉を切る音をした。 固城地域にはスケトウダラの捕り声のほかにも、盤岩里(バンアムリ)バンバウフリジルソリとコン·ヒョンジン熊岩(コムバウィ)ワカメ狩りの音などがある。 バンバウフリジルソリは漁師と住民たちがカタクチイワシを捕まえて満船に帰郷する漁船を迎えながら豊漁の楽しさを歌う漁労で、「出漁および引き網を置くソリ」、「引き網を引くソリ」、「肉を解くソリ」に分けられる。 コンヒョンジン熊岩、ワカメ取り漁労要はコンヒョンジン沖合いの熊岩、ブルグンネ岩など大小の岩で質の良いワカメを取るために岩に付着した雑草を除去する作業をしながら、辛さを忘れるために歌った漁労要も伝えられている。