国楽において旧音とは、口で笛·塩辛(大琴)·チャングなどの特徴的な音色に倣い、その音を真似て演奏することである。
口音解消の場合は笛や塩辛の音色に従うが一定ではなく、時には謡い言葉を載せて歌うこともある。
拍子はシナウィの場合のように主にサルプリ拍子とトルタクンイ(チャジンモリ)拍子となっており、時には他の拍子が使われる場合もある。
演奏形態はチャング伴奏に合わせて独唱で歌う場合もあるが、大体は詩やウィハプジュに合わせて一緒に歌う。
そしてこの音はサルプリ踊りやシナウィ伴奏に合わせて踊る舞踊伴奏にもよく使われる。
したがって、この音楽の名称は旧音シナウィと言うべきだが、音楽の組み合わせが普通サルプリ拍子になっているため、一般的に旧音サルプリと呼ぶ。
また、この構音はいずれの場合も声で表現されるため、音楽的にかなりのレベルに達した南道の名唱でなければならないが、たいていパンソリ名唱が上手である。